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Azureでは信頼性の高いビジネスを迅速に実現するための多種多様なサービスが提供されおり、時代に合わせたアップデートによって成長を続けています。直近では特に、AIの導入による生産性向上や、働き方の多様化に合わせたセキュリティ強化、それらを実現するインフラ拡充などのアップデートが行われています。
今回は2025年中頃から約半年の間に行われたAzureの更新情報を紹介していきます。追加された新機能や更新された既存サービスなど主要な更新情報を挙げていますので、直近のAzureの動向が気になる方はぜひ参考にしてみてください。
目次 <Contents>
最近追加されたAzureの新機能
2025年9月頃から2026年2月にかけて追加されたAzureの新機能をカテゴリ別に紹介していきます。
AI開発支援
Microsoft Foundry – AIアプリケーション構築のための統合プラットフォーム
Microsoft Foundryは、AIエージェントの構築や運用をサポートする機能を集約した統合プラットフォームで、以前はAI Foundryと呼ばれていたサービスを整理したものです。LLMを利用したAIアプリケーション開発や安定稼働させるためのインフラ構築をサポートする機能が含まれており、業務に役立つAIアプリケーションを迅速に実現できます。
また、利用できるLLMの対応状況も更新されており、GPT-5.2やClaude Opus 4.6、Sora2など最新のモデルが追加されています。
Microsoft Agent Framework – エンタープライズ向けAIアプリケーション開発フレームワーク
Microsoft Agent Frameworkは、エンタープライズ向けのAIアプリケーション開発の生産性向上を目指した統合フレームワークです。LLMとの連携や可観測性向上を容易にするSDKのSemantic Kernelと、複数のAIエージェント間の協調を支えるフレームワークのAutoGenが統合され、信頼性の高いAIアプリケーションを実現するための開発基盤を提供します。これにより、複雑なタスクをこなすAIアプリケーションを慎重に検証しながら製品化していく開発過程を統合的にサポートします。
インフラ強化
Microsoft Entra Agent ID – AIエージェント向けの認証機構
Microsoft Entra IDの中でAIエージェント用の認証機能が、パブリックプレビューで追加されています。従来、Microsoft Entra IDは従業員や関係者などに与える権限を管理していましたが、AIエージェントのように自律的に行動するプログラムは対象としていませんでした。AIエージェントの活用が増えた現在では、人間と区別して権限の制限や操作の追跡などの特殊な制約が必要となったため機能追加が行われました。
Azure Kubernetes Service Automatic – クラスター管理の自動化
Azure Kubernetes Serviceのクラスター管理の一部を自動化する機能が追加されました。昨今の複雑な要件に対応するために、適切な仮想マシンやポッド数を自律的に判断してクラスターが構築されるような機能が追加されています。手動で構築する従来の方法も可能ですが、必要なリソースの自動判断やオートスケーリングにより、コストをさらに最適化できるようになりました。
データベース
Azure HorizonDB – エンタープライズ向けPostgreSQL
Azure HorizonDBは、PostgreSQLをベースとして構築された高性能なクラウド型データベースサービスです。エンタープライズ向けに大幅なパフォーマンス改善が図られており、既存のデータベースサービスであるAzure Database for PostgreSQLと比べて最大3倍のスループットを発揮します。特に検索機能の強化とAIモデル管理機能の追加など、近年需要が増加しているAIアプリケーション向けの改善が施されています。
Oracle Database@Azure – Azureとの連携強化
OracleのデータベースサービスがMicrosoftのデータセンター内に配備されたことにより、Azureとの親和性が高まりました。Azureサービスとさらに高速かつ低遅延で通信できるようになりました。データベースが物理的にAzureの管理下に置かれるため、Azureの認証機構や監視ツールとの連携が容易になっています。
既存のAzureサービスに行われた更新内容
Microsoft Fabricにデータの意味付け機能が追加
Microsoft Fabricはデータ分析のための統合プラットフォームで、各所に分散されているデータソースを統合して情報を整理するのに役立つサービスです。最近ではデータのAI活用に向けて、Fabric IQと呼ばれる機能がパブリックプレビューで追加されています。この機能によって、データの意味や関係性、特定ドメインのビジネスルールなどを認識させやすくなり、データ分析やAIエージェントの品質向上が期待できます。
Azure NetApp Filesの冗長性オプション追加
Azure NetApp Filesは、エンタープライズ向けのファイルストレージサービスで、オンプレミスのような高速で低遅延な特徴を持つことから、高可用性が求められる要件に適しています。最近のアップデートでは、Elasticゾーン冗長ストレージ(Elastic ZRS)と呼ばれるオプションが追加されています。Elastic ZRSは、ゾーン間のレプリケーションによってデータセンターの障害によるデータ損失やアクセス停止を回避し、影響を極小化したフェールオーバーを提供します。
まとめ
Azureでは、昨今のビジネス課題の解決に向けて、性能や利便性を向上させる重要なアップデートが随時行わています。最近ではAIによる自動化とそれに伴うインフラの強化、AI開発向けの機能拡張が先行公開され、今後は正式リリースや他のAzureサービスへの展開も予想されます。


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